AVでよくみられる表現 顔射

さて、アダルトビデオが生んでいる誤解について考えて生きたいと思います。

日本発のアダルトビデオの表現手法で顔射というのがあります。
顔面発射なのか顔面射精なのか、はたまた顔面シャワーなのか、詳しいところは追求しませんが、女性の顔に、男性が精液をかけるという行為です。
これをいきなり彼女にやるものだと思ってる中学生やら高校生やらがいたりするのですよ。
大切にしたい彼女にイキナリやることなの??? ちょっと待って〜って感じです。

「これだけ頻繁にビデオに写っていることだから、みんなガンシャしてるに違いない。」という誤解がそこにはあるようです。ああ、動画になっていることの恐ろしさ。AVの中はつくられた別世界なのに、すぐ隣のような錯覚に陥らされてしまうのです。


顔射は射精の瞬間を映像化するための演出なんですよ!と声を大にしていいたいのです。
なぜそうなったか?

AVとして男性が楽しめるセックスを映像化するのに、射精の瞬間をどう表現するか?という問題にぶち当たります。
いくつかの方法が挙げられますが意外にマイナス要素が大きいのです。

■男性の気持ちよさそうな顔をうつす?
        →それを見てもAV消費者の男はうれしくない。
■接合部分のアップを映す?
        →モザイクがかかって大切なところは見えない。
■お腹の上に放出してる映像を映す?
        →お腹では個人の識別はしにくく、絵としても微妙。

といったことから、気持ちよさそうな顔をした女性の顔に精液をかける映像が編み出されたのです。

男性の征服欲も満たしてくれる便利な映像となっていますしね…。女性の側からしたら、
■くさい
■気持ち悪い(顔に液状のものがかかるのは生理的に不快なこと)
■屈辱的(尿という排泄物が出るのと同じ場所から出る物をかけられるので、そう思う人も居ます)

という行為なのです。ビデオに頻繁に出てくることでも、それが普通というわけではないのですよ。AVでセックスを学んでしまわないでください。